ゼネコンの営業は、顧客と信頼関係を築きながら受注していくとてもやりがいのある仕事。建物は巨大だし、たった1件受注するだけ何十億もの売り上げになるので、向いているひとにとっては天国。しかしその反面きつい営業活動もあります。今回の記事は、ゼネコン 営業がきついと言われる理由について解説します。
①ゼネコン営業とは何か
②ゼネコン営業の仕事のながれ
③ゼネコン営業がきつい理由
④ゼネコン営業のモチベ維持方法
Contents
ゼネコン営業とは何?
「ゼネコン」といえば施工管理などの建設作業を思い浮かべる人が多いと思いますが、ゼネコンの営業を簡単に言うと、建設工事を受注するための業務内容を企業に提案して、無事契約が完了した後請負うための営業です。
さらに、その現場の仕事に取り掛かるために、会社や下請け業者の調整等を段取りしているのが「ゼネコン営業」になります。
建設の営業なので、売り込むものはもちろん巨大な「建設物」。
企業へのこの売り込みがなかなかしんどいのが特徴。
正直な話、ゼネコン営業は、向いてない人にはとことん向いてない職業と言えるでしょう。契約が取れるまでの時間が長く、契約を取るために長い時間をかけて精一杯売り込んで、契約が取れなかった時は、心が折れると思います。
そのような環境に耐えられない人は、職場を去っていきます。向いている人と向いていない人の差が激しいため、きついと思う営業マンが多いのもゼネコン営業の特徴です。
ゼネコン営業の流れ
ここまで聞いて「えっ、そんなにきついの?」と思うかもしれませんが、正直かなりきついです。
次は簡単ですがゼネコン営業の流れについて説明します。
①顧客のニーズ把握
建設を実現したいクライアントに、ヒアリングを行い、ニーズを聞き出します。
②受注戦略活動
ヒアリング後、相手から聞き取った相談内容やニーズ、質問内容をもとに、自社にて社内の技術者たちと協力しながら、工期や設計、デザインなどの案件を受注する戦略を立て、受注する為に建設費用の見積もりを作成します。建設費用は取り扱う金額がとても大きい金額になります。
なかには数十億規模の案件等もあります。
契約を取るまでの下準備が凄く大変です。このようなことから、1件の受注に対する管理や契約に辿り着くまでの努力は、他の営業に比べて計り知れないものになるのです。
失敗は許されない、シビアな状況と格闘しながら見積書を作成するので、この内容を含めゼネコン営業はきついと言われます。
③商談・交渉
見積書を作成後、相手企業と本格的な商談をとり、内容にそって話し合いをしていきます。相手企業から無事に合意を取れたら契約をして、建設作業に取り掛かっていきます。
簡単に書きましたがここまでの過程に来るまでがかなりきついです。
次は、ゼネコン営業がきついといわれる根本的な理由について見ていきましょう。
ゼネコン営業がなぜきついのか
ざっくりと説明させていただいたゼネコン営業の仕事。ぱっと見はそんなにきついと思わないかもしれませんが、実はめちゃくちゃきついです。
次は、その理由について詳しく見ていきましょう。
①ゼネコン営業の活動がかなりタイト
クライアントと良好な関係を築くのが大切なので、自分のプライベートの時間を削って、相手のお誘いに対応しなければならない時もあります。
ゴルフ必須ですし、お酒の付き合い等もかなり頻繁にあると思います。
平日の会食に追われて家族との時間も取れないかもしれません、それくらい1件の工事を受注するには莫大な時間をかける必要があるのです。
「プライベートを優先したい」そのような気持ちで働いてる方には正直向いていないと思いますし、きついと思うのがゼネコン営業です。
②クライアントは無理難題を出す
かなり切り詰めた内容で工期、見積もりを計画しても、クライアントから
①工期日程を計画より早くお願いします
②見積もりが高い。もう少し下げられない?
などなど、無理なことをたくさん言われます。
工事の日程通り進めている状態で、上記のような提案を平気でしてきます。こちらの現状はお構いなしです。このような無茶な要求をさばくのがゼネコン営業の腕の見せ所ですが、経験がないと正直難しいですし、きついです。
「さばけない」と思ったら上司に相談することを忘れないでください。契約が水の泡になっては元も子もありません。
③現場と仲が悪くなる
上記に記載した内容に無理やり対応するケースなどもあり、現場監督側とは仲が悪くなる傾向があります。
①こんな金額でなんで受注した!
②無茶な工期設定しやがって!
③会合がメインの仕事のくせに!
みたいな感じで思われます。正直腹が立ちますよね?実際下請けからは、このような苦情ばっかりきます。
ゼネコン営業マンは、クライアントと下請け業者の板挟みになります。そのため、両者にはかなり気を使いながら仕事を進めなければなりません。
ですがクライアントに反論は出来ないのでどうしても建築現場で揉め事が発生し、仲が悪くなると流れがどうしても発生してしまいがちです。
このような人間関係の対応に追われてしまい、かなりストレスを抱える事があります。大手だろうが中小企業だろうが関係なしです。
建設業界は激務の環境で仕事を遂行しています。今後どのように改善していくかが課題でしょう。クライアント側にその理解を求めるのは正直難しいですが、契約した際の工期の日程は「計画通りに実施しますのでよろしくおねがいします」という事は事前に伝えておきましょう。
そのように伝えておけば「工期を早められないか?」という要望はうまく理由をつけて交わせます。
ゼネコン営業の「きつい」をモチベで改善!
上記より、ゼネコンの営業は一筋縄ではいかなりきつい部分がたくさんあることがお分かりいただけたと思います。
ゼネコン営業は巨大な建造物をクライアントと信頼関係をじっくり築きながら受注していくものです。1件の売り上げは数十億円に上るものもあり、地図に乗るような案件もあります。
ですので、着工して完成した時の感動は計り知れません。
本当にやりがいのある仕事です。
ただ、そまでいくの本当にきつい思いをしながらたどり着くのがほとんどです。契約に取り付けるまでも、その後もです。ですので、向いていない人はとことん向いていません。
結婚や子供の誕生等により、自身の環境が変化した際、独身時代のように働けなくなるかもしれません。クライアントの付き合い等でプライベートの時間を大きく削られてしまい、生活リズムが崩れることもあります。
どうしたら安定して続けられるかそれが「モチベ維持」です。次に「きつい」を軽減するモチベ維持方法を解説します。
①給料と引き換えに頑張る
新卒から社員で採用されて入社して、最初は残業やら上記に記載した問題点などで多くの方が苦労しているかと思います。
代償として、ゼネコン営業は労働環境はともかく、賃金の条件は非常に良い職種です。
25万〜+インセンティブのところがほとんどで、実際のゼネコン営業の年収平均は低く見積もっても700万以上。
ゼネコン営業の最低年収でも560万つまりほぼ全員が550万前後の収入を得ていることになります。
※この情報は都内の平均です
日本の平均年収が420万前後と考えると圧倒的に高いです。手取りで約100万以上差が出ます。勤務は大変な事が多いですが、頑張った分しっかり営業担当者全員に還元されている印象でした。
これを糧に「きついけど働く強い意志」があれば、様々な事が起こっても働けると思います。
②資格等を取得し転職
「今の環境じゃ続けられない」そんな方もいるかと思います。他社の営業へ行く場合は営業資格は基本不要、で普通自動車免許があれば大体なんとかなります(IT等の専門職は専門の資格が必要になるかもですが)。
他社のゼネコン会社へ行く場合は以下の資格を1つは持っておくと便利です。
①免震部建築施工管理技術者
公式:https://www.jssi.or.jp/bussiness/entryflow-kanri.html
②CFT構造施工管理技術者
公式:https://anuht.or.jp/publics/index/154/
③一級管工事施工管理技士
公式:https://www.cic-ct.co.jp/
④一級電気工事施工管理技士
公式:https://www.cic-ct.co.jp/
⑤一級建築士
公式:http://www.jaeic.or.jp/index.html
⑥一級建築施工管理技士
公式:https://www.cic-ct.co.jp/
⑦宅地建物取引士
公式:https://www.retio.or.jp/
⑧建設業経理士
⑨衛生管理者
公式:https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm
「どれもない」方でゼネコン会社へ転職を検討している場合は、どれか1つ取得してから転職することをおすすめします。ゼネコン営業がきついと思えば転職も一つの手なので、是非検討してみましょう。
外部リンク
ゼネコン営業はきつい:まとめ
あなた自身で見直し、今の会社のゼネコンの営業職が向いていないと感じたら、さっさと転職してしまうのが良いかと思います。営業職は多くの企業で積極的に採用されてます。営業経験がある方は重宝されます、向いていないと思ったら転職を検討しましょう。
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