海外で働く営業マンの営業スタイルとは？やりがいと難点

「海外営業」と聞くと、「ハードルが高そう…」「常に色んな国を飛び回っていて忙しそう…」とネガティブなイメージが湧くかもしれません。自分の知らない世界については何となく不安を抱きがちですが、実際はどうなのでしょうか？この記事では海外営業マンの仕事内容や営業スタイル、やりがいや大変なことまで、詳しくご紹介していきます。

この記事で分かること

①海外営業マンの仕事内容、営業スタイル

②海外営業マンになるには

③海外営業のやりがい

④海外営業で大変なこと

Contents

海外営業マンの仕事内容、営業スタイル

ではまず、海外営業がどのようなものかを見ていきましょう。海外での営業はどのような内容の仕事があって、営業マンたちは具体的にどのような営業スタイルで日々の業務をこなしているのか、詳しく説明していきます。

①仕事内容

海外営業の仕事内容としては、

①顧客との商談

②市場調査

③マーケティング

④営業戦略の検討

⑤現地のパートナー企業の開拓

⑥クレーム対応

⑦日本との連携

⑧既存客のフォロー

などがあります。列挙してみると、とても多く感じますね…では次に、これらの仕事内容をどのような営業スタイルでこなしているのかをご説明します。

②営業スタイル

・顧客や代理店との商談、打ち合わせ

顧客のところへ直接訪問したり、電話をしたりして打ち合わせを行います。「海外営業」といっても、ずっと海外にいるわけではありませんので、いない時には電話で話すことになります。

この打ち合わせは、顧客相手のみならず、代理店や海外の協力企業、関係会社とも行いますので、スケジュールやそれぞれとの取り引きの内容をしっかり管理しておく必要があります。

・顧客への提案、コンサルティング

海外へ出張した際に、顧客に対して提案やコンサルティングを行います。資料やプレゼンテーションの内容は事前に用意しておき、それを使って顧客のニーズに応えるため、提案をします。

コンサルティングでは、普段顧客が疑問に感じていることや不満に思っていることなどを聞き出し、それをもとにアドバイスをしていきます。

・新規顧客へのフォロー

国内での営業と同じように飛び込みで営業をして契約を結んだり、サービスを利用してもらった際には

その顧客へのフォローが必要となります。例えば製品の改善点や要望などを聞き出すのですが、これも打ち合わせと同様に海外へ出張していない時には電話やメールでやりとりをします。

海外営業マンになるには

海外営業マンの仕事内容や営業スタイルを理解したところで、実際に求めれられている人材はどのようなものなのでしょうか？海外営業マンになるためには、実際どのようなスキルが必要なのかを解説していきます。

①語学力

海外に行く機会がある営業マンですから、ある程度の語学力は必要です。日常会話ができるくらいのスキルがあれば大丈夫というところもありますが、やはり高い語学力が求められることが多いです。

目安としては、TOEICだと最低700点はないと難しいと言われています。一方で学生時代にビジネス会話ができるほどの語学力があれば、いきなり海外営業に配属される可能性もあります。

②現地での適応力

日本と海外では、当然ルールやマナーが違います。そして様々な国と取り引きしている場合はそれぞれの国の風習に合った振る舞いをする必要があります。

「郷に入っては郷に従え」といいますが、国によって適切な対応をすることが、顧客の信頼を得ることに繋がります。

③日本のことを理解する

これは海外営業には関係ないと思われがちですが、実は大切なことです。海外の事情についても、もちろん把握しておく必要はありますが、海外営業の商談では日本のことについて聞かれることもあります。

その時に「分かりません」と答えてしまったらどうでしょう。自分の国のこともよく分からないような人に「これどうですか？」とおすすめされたものを購入したり使ってみたりしたいとはあまり思わないですよね。

自社の商品のみならず、日本の歴史や文化についても学んでおく必要があるのです。

④まずは日本で経験を積む

これは必須ではありませんが、海外営業に従事するようになるルートとしては、ある程度経験を積んで適性を認められてからというパターンが多いです。第一に新卒で「海外営業」という枠で募集されることは少なく、国内の営業職や総合職として採用され、その後海外営業にいくのが一般的です。

まずは国内で、社会人としてのマナーや礼儀、営業スキルを身につけることが大切です。

海外営業マンとして働く上でのやりがい

ここまで海外営業の仕事内容や必要なスキルについて説明してきました。様々な営業スタイルがあり、やることも必要なスキルも多く、大変そうに感じた方も多いのではないでしょうか？

こからは、そんな大変な海外営業のやりがいについてご説明してきます。

世界中を旅することができる

海外営業に行くなら当然ともいえるようなメリットですが、仕事とはいえ色々な国に訪れることは人生の刺激になり、世界観が広がるきっかけにもなります。また、海外営業マンとして仕事で行くからこそ、旅行では訪れないような国に行けることもやりがいとなるでしょう。

スケールが大きい

輸入する際は一度に大量のものを仕入れることになるため、国内の営業と比べると海外営業では扱う金額も大きくなります。億単位でお金を動かすことも珍しくないことから、そのスケールの大きさに責任感の重さを感じつつ、

その分やりがいも大きなものになります。

異文化の人と関わることにより、成長できる

海外営業では、当然異文化の人とコミュニケーションをとる機会が多くなります。その際に、自分が当たり前だと思っていた考え方や商風習が相手の当たり前と違って戸惑ったり、トラブルになったりすることもあるでしょう。

しかし、それを上回るほどの刺激や楽しさがあり、日本では得られないものをたくさん得られるはずです。海外営業に従事して世界観が広がり、物事を多角的に捉えられるようになることで、日本での生活や仕事にもいい影響をもたらします。

海外営業マンとして働く上で大変なこと

前章では、海外営業マンが感じるやりがいについてご説明しました。しかし、どの仕事もそうだと思いますが、やりがいだけではなく大変なことももちろんあります。

海外営業では、どのようなことに苦労するのでしょうか？

海外で営業をするにあたって一番ネックになるのは、仕事内容や営業スタイルの違いよりも、やはり「言語、文化の違い」です。現地の言葉について日本で学んでいたとしても、いざ行ってみると自分の言いたいことが上手く伝わらず、それによって仕事も円滑に進まなくなってしまうということがあります。

また、複雑な条件を交渉したり契約を結ぶといった局面では、非常に高度な言語を扱うのはもちろん、自社や相手の事情を踏まえた上での駆け引きが必要になります。ここで厳しい場面に遭遇することがあるため、海外営業は語学力やコミュニケーション能力だけでなく、強い精神力やアグレッシブさも求められる大変な仕事なのです。